enchanのメモ書き

計算機とフリルとラブライブ!

Enchanの工嶺祭遍歴

祭りの後のクソデカ感情(この表現好き)が落ち着いてきたのもあってかちょっと書き散らしたくなったので…

5年間の工嶺祭を勝手に振り返る

(長野)高専生の皆さんにとって「文化祭」とはどのようなものでしょうか。
部活やクラス、学科ごとの企画や体育館ステージでの発表、体育祭、音楽祭… 各々がなにかしらに力を入れて取り組む祭典というのが、(私含め)多くの学生が共通して想起するものではないかと思います。 私の周りもロボコン、エコノパワー部、文芸部、吹奏楽部などに所属する友人が全力投球している… そんなイメージがあります。

それじゃお前はなにやってたんだよと言われると…
継続的に部活や学生会に所属していたわけでもなく、かといってこの手の祭は全力投球しないと面白くねえ!というめんどくさい性質のもと 毎年クラス企画に本腰を入れていたような気がします。

ということで、本記事では私視点での工嶺祭を振り返ろうと思います。
(※あくまでクラス企画しか知らない側の視点なので、運営者兄貴は若干不快に感じるかもしれません。どうかお許しください)

1年生: やらかす

なんか盛大にやらかした記憶だけがやたら鮮明です。まじで申し訳ないことをしまくってしまいました。
たしか、クラスをn(<=5)分割してゲームセンターみたいなのを作ったのでした。私のところはダーツにちょっとArduinoを噛ませようかなとか考えていたのですが、 技術もないのにイキり散らした結果結局私のセクションだけ納期に間に合うことなく一般公開が終わってしまったような記憶があります。

正直結構なトラウマです。この辺りで「ヘタクソでいいから納期に間に合わせろ」ということに気づいておくべきでした(不穏)。

2年生: 準備 """は""" うまくいった

見出しからPythonのdocstringの如く助詞を強調していますが、一言でいうと本当にそんな感じでした。
ビーチボール(?)を投げ込む形のストラックアウトを企画したのですが、そこで「ストラックアウトの面をライトアップできないか」という話(を出し|が出)ました(記憶が曖昧)。

昨年の反省を生かし、イキり散らしてマイコンを積もうなどと考えず、市販のイルミネーションライトをちょっと改造して仕込もう。重要なのは間に合わせることだ。ただその思想一本で公開までこぎつけました。
(結局点滅制御でATTiny85あたりを積みましたが)

結果、企画そのものは間に合いました。

そして当日。

ストラックアウトの表面に使用した板材が薄く、また固定法も弱かった(詳細は割愛します)せいでボールを当てると他の的が落ちてしまうという事態が発生。
テストプレイ中は筐体を壊さないようボールを優しく当てていたせいで気づかなかったのでした。

今から板材を裏に貼ることはできない。的を強化する時間もない。某B氏と近くのホームセンターに駆け込み、うんうん唸りながら補修部材を探します。

ワッシャーにPPひもを通し、ワッシャーごと的にホットグルーで固定。これだ。これしかない。
プロジェクトXかよと突っ込みたくなるほどガチなトーンでガッバガバな解決策を実行に移してしまいます。

結果は予想通り。n回ホットグルーを付け直す羽目になりました。

企画にあたる学生は時間で区切ってシフト式に回していたのですが、この解決策が全員に伝わらず大混乱。 結局B氏と私で裏側に回り、補修作業に当たったまま公開時間が終了。
しかも先述した固定法を考案した張本人T氏がシフトに出なかった(これも情報伝達不足でした)せいでフラストレーションが爆発。たしか2ヶ月近くギクシャクしました。

※T氏とは現在はバレンタインにチョコレートを投げつけ誕生日にプレゼントを投げつけあう仲です。ご安心ください。 H氏曰くケンカップル。

間に合えばいい、あとはなんとかなる。そのような思想がいかに危険か、身をもって知ることになりました。多方面にご迷惑をおかけし大変申し訳なかった。

3年生: 体を張ってダニングクルーガー効果を証明

見出しから不穏ですが、まあ私のリアルを知っている方なら大方想像はつくかと思われます。 わかってるならなんとかしたらどうだ。

ちょっと急にクラス企画のモチベが高まり、年度始めに企画責任者に立候補。今思えば正常な精神状態ではありませんでした。クラス替えもあって本当に何かがおかしくなったんだと思います。

Launchpadのようなハードを作り、Processingあたりと組み合わせてチームラボ的なことができないか(当時の企画書の原文ママ)。

すでに失敗しそうな予感しかしません

いや実際ハードの外装は先述のT氏に作っていただけたうえ A氏の協力でスピーカーもお借りすることができ、ロジックの方もなんとか間に合わせることができました。
空中配線でLEDとスイッチ合わせて64個をはんだ付けするとかいう苦行を(M氏等に手伝っていただきながら)成し遂げました。(おかげではんだ付けのスキルが少し上がりました)

ここまで全力でやったんだし少しは人も入るだろう。そう思っていました。

しかし。

いざ冷静になってテストプレイしてみるとありえないほどつまらないのです。ほんとうに。 過去の動画を今見返してもマジで引くほど面白みがない。なんでこれやったの?とO教授あたりに言われてもおかしくありません。

結局のところ、ただの技術デモに過ぎなかったのです。 寄せ集めてそれっぽいものができたとしても、観に来る側はそれを求めてはいない。

技術デモレベルのアイデアしかない。しかも肝心の技術はほとんど隠れてしまっていてわからない
自分には何かを作り出す力などなかったのだ。思えば、過去の企画も全て誰かの考えたアイデアを補強する役回りにしか立てなかったではないか。

ほんっとに精神をヤりました。 "Q"のシンジ君かよってくらい。
当時は「ダニングクルーガー効果」の存在を知らなかったのですが、今思えばこれの左端をそのままなぞっていただけなのでした。

製作中も焦りから周りに攻撃的になり、進捗以外が目に入らなくなっていたような気がします。

さっきから謝ってばかりですが、こればかりは本当に謝罪以外出てきません。

4年生: 友人の企画をサポート

同じ轍は踏まない。毎年そんなことを言っていたような気がしますが、この年はなんとかやらかさずに済みました。

なぜって?

企画の中核に立たなかったからです。結局こうすることでしか自分の悪い面を出さない方法は見つけられなかったというわけです。

友人のY氏に協力する形でオンラインコンテンツを撮影・製作し(コロナ禍だったこともあり工嶺祭はオンライン開催でした)、Youtubeで公開しました。
現在再生回数的には15位です。ぜひ見に行ってみてください。 (B面の私が背中だけ写っています)

まあオンライン開催だったのでやらかす余地もなく、(Y氏は本当に忙しそうでしたが)クラス全体を巻き込んでのデスマーチ化という最悪の事態は華麗に回避できました。

Z

ちょっと書いててつらくなってきたので一旦切ります。なな泣いてないもん

思い返してみると反省点しか出てこないのが非常につらいところです。人間マイナスの記憶の方が強く残りますからね。

実際そこまで殺伐とした雰囲気が続いていたかというと決してそんなことはなく、コロナ前は恒例だった屋台ややんちゃな小中学生の襲撃来校など、忙しくも楽しめた部分は確実にあります。
3年生の時は黒糖きなこウエハース生命の実とか言って食べながら夜遅くまで色々やってましたね(

次回予告

果たしてEnchanは最後の工嶺祭をきれいに終えることができたのか!?

つづく。